2011年5月21日土曜日

【フィリピン】無印良品、比1号店を開店:2号店も年内に

 無印良品(MUJI)のフィリピン1号店が16日、マニラ首都圏ボニファシオ?グローバル?シティーのタギッグ市部分に正式に開店した。衣料品や収納用品、文具などのほか、進出国?地域の1号店として初めて、開店当初から食品や化粧品も取り扱う。年内に2号店を首都圏マカティ市に開店予定。2014年をめどにフィリピンで計7店舗の展開を目指す。

 MUJIのフィリピン店舗は、同ブランドを運営?展開する良品計画の直営店ではなく、同社が、地場小売大手ルスタン?グループ傘下のストアーズ?スペシャリスツ(SSI)にライセンス供与?商品供給する方式で展開する。

 フィリピン1号店は、MUJIとして海外19カ国?地域目、海外店舗としては126店舗目となった。所在地はボニファシオ?グローバル?シティーのハイ?ストリート。売場面積は449平方メートルで、品揃えは当初は衣服?雑貨600品目、生活雑貨1,700品目の計2,300品目でスタートした。正式開店に先立つソフトオープン(15日)に合わせて来比した金井政明?良品計画社長の説明では、商品価格は日本国内店舗の1.2?1.3倍。当初は、商品は日本の神戸から供給する。

 ■壁破った食品?化粧品販売

 販売品目の選定は良品計画が主導し、SSIが確認する形を取った。大きな特徴は、開店時から菓子類や茶、調味料といった食品、また化粧品も販売していること。衣料品などと違い、食品や化粧品は進出先の法規制ほかの壁を克服する難しさがあるため、過去の進出国?地域1号店では、開店時から取り扱った例はなかった。フィリピン1号店がこの壁を打ち破ったことは、「画期的なこと」(良品計画海外事業部の幹部)という。

 顧客層は、中間層の上級(ミドルハイ)およびその上の階層とみている。1号店の年商は日本円で「2億円の見込み」(金井社長)。既に店舗展開済みの香港やシンガポールが、フィリピン人海外出稼ぎ労働者(OFW)の一大就労先となっている関係で、OFWとその家族の情報ネットワークなどを通じて、「MUJI」ブランドは既にフィリピンでかなり認知されているもようだ。

 フィリピン出店は、約2年前からというSSIの強い申し出が結実したもの。良品計画ではライセンス供与?商品供給方式で店舗展開する場合、提携先に厳格な基準を設けている。簡単に説明すれば、「『無印良品(MUJI)』ブランドを理解し、健全に発展させてくれること。かつ◆物流◆システム◆人――を含めたオペレーションが良好なこと、など」(金井社長)だ。SSIはグッチ、プラダ、ダンヒル、フェラガモといった多数の各種海外高級ブランドを展開しており、経験とノウハウが非常に豊富なことから、良品計画の基準をクリアできた。「食品と化粧品の販売が最初から可能になったのも、SSIの力が大きかった」と、良品計画海外事業部の関係者は話す。

 ■2号店はより大規模に

 良品計画海外事業部関係者の話では、2号店は首都圏マカティ市ロックウェル?センターのパワープラント?モールに、今年12月に開店する計画で準備を進めている。2号店の売場面積は800平方メートル弱と、1号店よりかなり規模が大きくなる予定。また2号店では、食品に加えて飲料の販売も目標に据えている。

 14年をめどに、フィリピン国内で7店舗体制を見通している。基本的には首都圏になる見込みだが、金井社長の話では、SSIはセブ州も出店地の候補として考えているもようだ。

引用元:Perfect World rmt

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